米軍パラシュートは戦争のために作り使われたモノで、
「落下する」というネガティブな意味にも捉えられる。
敗戦後、沖縄人の気持ちは「落ち込んでいた」だろう。
そんな中、パラシュートに刺繍を施しスカーフにして、
米兵に売ることで、生計を立てていた女性たちがいた。
女性たちは、目の前の幸せとはいえない現実から逃れ、
ポジティブに表現する「翼」を持てたような気がする。
その心は自由に舞い上がり、精神も解放されたのだと。
そんな想いを込めて「飛び立つ」イメージで表現した。

2021年 8月 @沖縄市プラザハウス

1980年頃の米軍パラシュート (実物) をスカーフ状に裁断、一般参加で刺繍を施すワークショップを開催。

裁断する前の直径7mの同型パラシュートを広げ、対比させるように周囲に刺繍を施したスカーフを展示。