2022年6月@沖縄市プラザハウス

素材:医療用マスク

このストーリーは、新型コロナウイルスが登場、蔓延しだし、⺠間にも、
医療現場にもマスクが不⾜しだした、2020年4⽉頃からはじまりました。

厚労省から、医療現場への依頼が出回っていることを、SNSで知りました。

僕は、2016年ロサンゼルスの展覧会でマスク素材の作品を出品しました。
素材でN95マスクも検証しましたが、理想形にならず断念していたことを、思い出し、物置を探すと、未使用のN95マスクが100枚見つかったのです。

医療現場のN95マスク不足を知って、どうにか、これを寄付せねばと思い、知り合いとSNSでやりとりを行い、紹介してもらった沖縄の3つの病院へ、N95マスクと他マスクも含めた、計199枚の寄付をすることにしたのです。

沖縄の病院の院長へ、こんな手紙を添えて「マスク」をお送りしました。

無事、東部クリニック、中部病院、北中城若松病院にマスクが届きました。

2020年5月11日、御礼のお手紙が頂きました。

そして、1年半ほど経過した2021年10⽉27⽇、
北中城若松病院から私宛に荷物が届きました。
コロナが収束し普通に⼿に⼊るようになれば
送って欲しいとお願いをしていたマスクです。

送られてくださったマスクの⼤半は医療現場で使われる「⻘⾊」のもので、
理事⻑的には「蓮の花にはなりませんが」と思われていたモノでした。が、
しかし、「青色」が、蓮の花として存在しない色であり、医療現場の象徴
でもあることが逆に良いと思い、このマスクで作品化することにしました。

2022年2⽉に作品の試作品が完成。御礼で北中城若松病院に寄贈しました。

その展覧会で「蓮の花」に込められた話とともに発した、メッセージです。